PRキーマンとの出会い

フロッグマン氏(映像クリエイター)

映像クリエーター〜フロッグマン氏

先日、NHK教育テレビの人気番組[トップランナー]に、弊社でPRをお手伝いした、「映像クリエーターのフロッグマン氏」が登場しました。
正確には、彼の関連のアニメ制作会社(社員はアルバイト入れてもわずか12人!)のPRをお手伝いしました。
彼の作品は、この夏からTBS[NEWS 23]で、毎月2回放送している「蛙男劇場」(金曜日24:20〜24:22)でも、社会風刺アニメが流れているので、ご覧になった方もあるかもしれません。

なぜ取り上げられたか?

では、なぜフロッグマン氏は、NHKに取り上げられたのでしょうか?
NHKならでは、の理由があります。
東京にいながら、20代の頃映画監督を目指した彼は、チャレンジの果てに挫折し、たまたま仕事で訪れた島根県で奥さんと出会い、そのまま島根に住み始めます。
最初はろくに仕事がなく、縁日のお祭りに出かけては、似顔絵書きなどをしていたそうです。
パソコンで、地元の酒屋さんのCMを勝手に作っては、売り込みにいったこともあったとか。
あまりに情けなくなり、「もう辞めようかな。就職しようか」と漏らしたところ、奥さんに一喝されます。
「何が何でも夢を目指しなさいよ!」
この一言で、奮い立ったといいます。

★ポイント1
「NHKは人間ドラマが好き」
企業であっても、商品であっても、NHKはそこに人間臭さ、ドラマ性を求める傾向があります。開発の苦労話、倒産・赤字など挫折の経験などを提案企画に盛り込みましょう。

視聴者に役立つ社会性も必要

そのうち、インターネット上に、自分の作品を無料で掲載し始めます。
1人で、しかもお金もないので、「フラッシュ」というソフトを使い、シナリオを考え、絵を自分で書き、声も自分だけで何種類も使い分け、アニメを制作しました。
これが大きな反響を呼び、さまざまなところから声がかかるようになり、現在の成功に結びついていきました。「キモかわいい」(気持ち悪いが、なんとなくかわいい)ギャクアニメが特徴で、熱狂的なファンがいます。
来春には映画化も予定され、夢だった自分の映画を作ることも実現します。
「映画、CM、アニメなどの枠にとらわれず、何でも試してみたのがよかった」と振り返ります。若い視聴者が納得したように、うなづいていたのが印象的でした。

★ポイント2
NHKは、「皆様のNHK」[公共放送]という看板があるので、民放のように、ただ面白い、楽しいだけではダメ。見る人の役に立つ(この場合、夢と勇気を与える)要素を欲しがります。後付けでもいいです。
トップランナーのプロデユーサーは、以前「週刊こどもニュース」(毎週土曜18時)を手がけていた方です。直接お会いしましたが、気さくな方で、わかりやすい内容を組み立てるのが得意です。
NHKは民放と違い、視聴率は二の次なので、大騒ぎする短期的な宣伝効果にはなりにくいですが、丁寧なつくりと裏づけのある安心感が信頼されているので、「ブランディング」に最適なメディアです。
私はNHKでアルバイトをした経験があり、学生時代の友人(DVDに登場する講師とは別人)が「NHK特集」などのプロデユーサーをしているので、また皆さんの参考になりそうな情報を書いていきます。