社長コラム

人材不足の現場とは?

景気回復で人手不足に

景気回復に伴い、企業の業績が好調で、人手不足が顕著になってきているようです。
大学生に聞いても、「就職活動は楽勝で、内定をたくさんもらった」とか、「1000人も採用する企業が、いくつもある」とか、ちょっと以前の「就職氷河期」がウソのようです。

飲食業のアルバイトが集まらず、経営にも影響

大都市のアルバイト不足もひどいようです。
とくに飲食業界はアルバイトが現場の中心のため、出店意欲が旺盛なのに、人が集まらずに、計画を延期するところがでています。
おかげで、飲食専門の紹介会社が、高コストなのに繁盛しているようです。
その理由として業界では、
・ 少子化による絶対数の減少
・ 販売、飲食といった「王道」のアルバイト以外に、
オフィス事務や軽作業など仕事の選択肢が増えたなどといわれています。

コミュニケーションが嫌、ラクチンで今だけ楽しければ

気になるのは、人気アルバイトの理由です。(つまり飲食の不人気の理由)オフィス事務は、新宿・渋谷・池袋など大きな街の、大型有名ビルに勤められる→友人に自慢ができるから。
軽作業(イベントの手伝い、倉庫の運搬など)は、長髪OK,現金日払い、短期、実はたいしてきつくない→対人コミュニケーションが不要だから。
「仕事の意識に二極化が激しい。
履歴書にプリクラを貼ってくるような、今だけ楽しければいい、という軽い感覚の人と、将来の自分に役に立つようにと、長い眼で見て、仕事内容を重視する人に分かれる。
今だけがすべて、の人は、食えればいい、とどんどんラクなほうに流れる」
人材斡旋会社の営業マンはいいます。
確かに、飲食は、長期、人間関係(チームワーク)必要、機転がいる、業種ですものね。
とはいえ、人生の入口時点から、現実から逃げて、どうするのでしょうか?
自分だって、人なのに。
これも教育問題の後遺症の気がします。