中年の星—有名人も応援
先日、知人の招待で、久々にボクシングの試合を見ました。
「東洋太平洋ライトヘビー級王座決定戦」(後楽園ホール)
西澤ヨシノリ プロデビュー20周年記念
なんとこのボクサー、40歳!
20歳でデビューして、20年間戦っています(小学生の娘あり)
年齢制限により「負ければ即引退」という崖っぷちに追い込まれながら、それを毎回クリアし、いまだ現役を続行中です。
「中年の星」と呼ばれ、話題の人。
同年輩の巨人・工藤投手、片山右京・元F1レーサーなどが応援に駆けつけていました。(なんと工藤は、頭に鉢巻きの気合十分!)
1回KO勝ちー秒殺
対戦相手は、フィジーの選手。
背が高く、リーチが長いので、苦戦は必至と予想されていました。
ところが・・・
「カーン」とゴングが鳴って、とりあえずジャブの応酬。
相手の深い懐にパンチが届かず、「こりゃ、大変だなー」
と思った瞬間、軽く放った(ようにしか見えなかった)アッパーが見事にヒット。
相手選手はいきなりダウンして、そのまま起き上がれませんでした。
なんと1回1分30秒で、KO勝ち。(亀田もびっくり?)
唖然とする観衆。
遠く地元・信州からやってきた大応援団も、嬉しいけど、どうしたものか?
という不思議な雰囲気に包まれました・・・
「もうちょっと見たかったな〜」という声も聞かれるあっけなさ。
(隣人は、前座の試合が熱戦で見ごたえあってよかったですね、とポツリ)
苦味を知る男
もうおしまい?なんだかなーと思われたものの、終了後の彼のあいさつがよかった。
「今日で50試合目でした。これまで28勝17敗5分。つまり、22回の挫折がありました。そして、そのつど、悩んで乗り越えてきました」
思わず、ジーンとまぶたが熱くなりました。
1つのことをひたむきに、長く続けてきた男だけがいえる、とてもとても重い言葉。そのウラにどれだけの苦難があったことでしょう。
会場は大きな歓声と拍手に包まれました。
そして、最後は全員が立ち上がって、西澤選手の「皆さんの活躍と幸せのために、万歳!」にあわせて、万歳三唱をしました。
ボクシングの試合とは思えない(笑)、K−1などの華やかさもないのに、とても心に残った格闘技戦でした。
PS かつて輪島功一ジム(西荻窪)で短期間トレーニングしていました。
久々に拳に力が入って、ファイティングポーズをとってしまったぜ(笑)