社長コラム

安倍総裁誕生

自民党総裁選挙で、安倍晋三・官房長官が新総裁に選出されました。
最大与党の総裁なので、まもなく開かれる国会で、新首相に選ばれることになります。
初めての戦後生まれ、戦後最年少の首相が誕生することになりますね。
先週末に、彼の書いた本、「美しい国へ」(文春新書)を読んでみました。
「政策提言ではないので、若い人に読んでもらいたい。10代、20代のころの、私の考え、日本に対する感情、そして今政治家としてどう行動すべきか、を正直につづった」
と本人がいっているように、読みやすいものになっています。

少子化対策として、労働生産性を高めよ

印象に残った部分をいくつか挙げてみますね。(伊藤要約)
「少子国家の未来」(本人は子供がいない)
世論調査を見ると、出会いがないので結婚しないようなので、民間のお見合い事業の信頼性を高める工夫、たとえば認証制度があってもいい。
人口が減っても、労働生産性を高めることはできる。
90年代に人口の減少した欧州7カ国(英・伊・独・デンマーク・スエーデン・ポルトガル・フィンランド)は労働生産性が2%高まった。
つまり、付加価値の高い製品やサービスを売ることに長じた。
日本はITやロボット、知的財産戦略によって、まだまだ生産性を上げる余地がある。
そうすれば、国民1人1人は豊かになれる。

格差を前提に、再チャレンジ可能な社会に

「教育の再生」
 構造改革が進めば、格差が現れるのは、ある意味、自然だ。
大切なのはセーフティネットの存在。失敗したときに保障が手当てされていれば、再挑戦が可能になる。
警戒すべきは、格差の固定・再生産であり、親の経済力によって子の教育が規定されるのはよくない。
誰もが何度でもチャレンジできる社会、「再チャレンジ可能な社会」として、人生の各段階で多様な選択肢が用意されていなければならない。
ざっとこんな感じです。
他に気になった部分、私の感想などは次回で。