社長コラム

グーグル・アースで世界旅行

やみつきになるグーグル・アース

最近、グーグルの地図サービスの1つである、「グーグル・アース」にはまっています。
テレビでも紹介されたので、ご存知の方もあるかもしれません。
インターネット上で、地球を人工衛星から撮影した画像(NASA提供)を使って、世界中どこへでも自由自在に飛んでいくことができるのです。
これまでテレビや映画で受身的にそうした映像を見せられたことはあっても、自分の好みで、「次はココへ行ってみよう!」などと、ピラミッドやグランドキャニオンなど、好きな場所を訪れ、ズームアップで見られるのは、とても刺激的です。
とくに、かつて旅行したことのある観光地を、当時を思い出しながら、空から眺めるのは、気分がいいものです。
「お手軽な海外旅行」ができます。
しかも、斜めから、横から、など見る角度を変えたり、ズームの率を変えて寄り付いたり、離れたりもできます。
楽しくて、始めるとなかなか止められなくなります(笑)

概要 – Google Earth

自社ビルも発見

日本を見ているうちに、皇居がでていたので、ふと思いついて、その周りをじっくりなぞるようにウオッチングしてみました。
皇居→東京ドーム→飯田橋駅→神楽坂通り、目立つものをたどります。
すると。神楽坂通りの途中の交差点に。
なんと、弊社のある26F建てビルも、ちゃんと映っているではないですか!
これにはびっくり!!
しかも、ビルの前にいる自動車の色までわかりました。
人影もうっすらと、映っています。
宇宙に浮かぶ青い地球の映像から、一気に、自社ビルまで、ズームアップすることができるのです。
(もっと使い込みたければ、好きな地点—レストラン、学校、キャンプ場などーに標識をつけて注釈を書き、利用者同士で情報を共有もできます)

米国IT企業の発想と技術力

自分が見られる、ということは、他人でも見られるわけですが、残念ながら、この映像はナマではありません。
自社ビル周囲の風景をよくみると、昨年完成しているマンションがまだ建築中なので、おそらく2003—04年くらいに撮影されたものと推測できます。
また早朝の撮影なのか、人がほとんど歩いていません。
とはいえ、知られざる皇居の建物群や、ふだん下からや玄関口からしか見ることのできない自社ビルを、ぐるりとすべての視点から見渡せるのは、驚くばかりです。
以前「エネミー・オブ・アメリカ」という映画で、犯人を追うのに、CIAが人工衛星からのズームアップ映像を使い、街中を逃げる個人を特定するシーンがありました。
「CIAは怖いなあー」
などと軍事用IT技術のレベルの高さを感じていたのですが、今や誰でもそれに近い情報(個人がわかるほど、アップにはできない。
おそらくわざと不可能にしている)を、こんなに容易に誰でも手に入れられるようになっています。
北朝鮮の収容施設であろうが、どこかの核ミサイル基地であろうが、素人が発見するコトだってできるわけです。(実際、軍事上、プライバシー上、まずい画像も、偶然に映っているらしいです・・・)
同時に、こうしたサービスを無料で公開してしまう、米国IT企業の発想の柔らかさ、大胆さ、技術水準の高さに、目を見張ります。
グーグルは他にもさまざまなサービスを提供し、単なる検索エンジンの企業ではありません。(これについては、また書きます)
インターネットを活用しているとはいえ、実態は、営業ばかり、投資・買収ばかりに熱心な日本のIT企業とは雲泥の差があります。