トラブル対策
今日は、プレゼントキャンペーンにまつわるトラブルの対策です。
プレゼントキャンペーンは、読者・新聞、雑誌・企業にとっても魅力的なPR手法ですが、思いもせぬトラブルの原因になることもあります。
実際にあった話。
プレゼントキャンペーンの事務局に、読者の方から電話がありました。「私が当選しているはずなのに、賞品が送られてきていない」というのです。
「商品の発送をもって当選とさせていただく」ということでしたので、「当選者なのに賞品が届かない」ということはあり得ません。
よく話を聞いてみると、その方はどうやら思い込みが強く、「自分は当選したはずだ」と頭から決め付けているようでした。
きちんと事情を説明したのですが、理解を得られず、しまいには「裁判に訴える」などと大きな騒ぎになりそうな気配まで見せ始めました。
この場合、こちらに落ち度があるわけではないので裁判になっても負ける、とは考えられませんが、イメージアップのためのキャンペーンの足を引っ張る裁判沙汰にはしたくありません。
読者、応募者からの抗議には警察を活用
では、どうするか?
相手が納得する形で話を終わらせる必要があります。そこで警察を活用します。
「警察の立会いの下で、抽選をしました」といえば、たいていの場合、引き下がります。
これは、ハッタリでもかまいません。(大きな声ではいえないが・・)
もっと慎重を期すなら、近所の交番にでも実際に応募はがきを持ち込み、警察官の前で抽選をするのです。
別に警察が証明書を発行してくれるわけではないですが、要はクレームに対して、反論できる用意をしていればいいのです。
キチンとした形で抽選をしたということを相手に伝えると、納得せざるをえませんのでそれ以上ことが大きくなることは避けられます。
このような事態は、思い込みだけでなく、恐喝まがいもありえますが、ちょっとした手間をかけるだけで防ぐことができます。
当選者とのトラブル
当選者とのトラブルもあります。特に注意を要するのは、食品などの賞味期限です。
キャンペーンを開始して、掲載に至るまで、月刊誌で約2〜3ヵ月かかります。
さらに応募締め切りは、月刊誌が発売されて1ヵ月後くらいです。
こうなると、最初に商品を用意しても、実際に発送するまでに時間がかかるため、賞味期限を過ぎたり、期限間近のものを送ることになりかねません。
賞味期限とは「メーカーが品質を保証する期限」なので、過ぎたら食べられなくなるわけではないですが、口コミなども期待できるプレゼントキャンペーンでそれは決してやってはいけないことです。
当選者が「ラッキー」と思っているのに、「賞味期限切れ」だったら、がっくりくると同時に、怒るでしょう。
「あの会社はプレゼントと称して、売れ残りを送ってきた」などと、言いふらされることも考えられます。
そのような事故の場合、どうするか?
エクスキューズを最初にいれておきましょう。
「製品には万全を期していますが、配送などの関係上、万が一の事故の可能性もあります。そのような場合にはキチンと対応します」といった一文を当選案内の文章の中に記し、賞品と共に送ればいいでしょう。
大事なことは、未然に防ぐことができる事故は起こさないように気を付けることです。