テンポスバスターズの森下社長
先日、飲食店向け中古厨房機器販売のテンポスバスターズから講演を依頼されました。森下社長が若手企業家を集めて、「上場塾」というのを主宰しているので、PRについてレクチャーしてほしい、とのことでした。
まず森下社長が語り始めました。
これがすごかった・・・
猛烈な勢いで、激しい言葉をつかいながら、速射砲のようでした。
「成功する人には、共通点がある。
1つは、エネルギーがあることだ。
こうと決めたら、ドンドンどんどん、多少の失敗は気にもせず、試行錯誤を繰り返して行けるエネルギーだ。他人がなんといおうが、かまってなんか、いられるものか。あっちにぶつかり、コッチに跳ね返されても、ひたすらに前進していけるかどうかだ。
もう1つは、目標があること。
いくらエネルギーがあっても、やみくもに走り回っても、仕方がない。
定性的な目標と、定量的な目標を掲げよう。
定性的な目標とは、数字で表せないもの。{千客万来}{男らしくありたい}」
などなど、理想、あるいは精神的なものといってもいい。
定量的な目標とは、数字だ。いつまでに、どこまでたどりつくのか?期限を決めて、具体的な設定をする必要がある。
これを忘れないようにしよう
広告の失敗
叩き上げの経営者の典型を見る思いがしました。
サラリーマンを経て、幾度となく事業に失敗し、97年設立の同社でやっと成功した。設立時すでに50歳。最後のカケだった。
一見、ニコニコしているが、その眼光は相対する者を震え上がらせるほど、鋭い。この事業の広告・PR活動もすさまじかった。
「初めは、ある新聞に広告をうった。全然反応がなかった。
もうひとつ別の新聞にも広告をうった。また反応なし。3ヶ月で500万円使ってしまった。
広告じゃあダメだ、と直接マスコミに取り上げてもらうPRの手法を考えた。」
PRで成功
「ニュースリリースを作って、あちこちのメディアに配りまくった。
ありとあらゆる新聞、雑誌、テレビに、とにかく売り込んで回った。
しかし、まるで手ごたえが得られず。
こりゃ、いかん。
また失敗か?
そう思って忘れかけていた頃、日経新聞にポロッと載った。
ふと思い出してくれた記者がいたのだ。
そうしたら、すごい反響だった。
全国から電話が殺到した。
{こんな商品はあるか?}
{うちの商品を売りたいんだが?}etc
あっというまに在庫がなくなった。
同時に、次の商品が見る見るうちに到着した。
ここから今日に至るサクセスストーリーが始まったのだ。
PRの手法を学べ。
そのために今日のテーマを設定した」
そのあと、わたしが話したのですが、やりにくいことこの上無しでした(笑)
とはいえ、
「やみくもにマスコミに売り込んでもダメですよ。
新聞、テレビ、雑誌ではメディアの性格も違うし、当然見る人も違います。
毎日ヤマのようなリリースが送られてくるので、まず見られていませんし。
何をPRしたいのか?
誰に知ってほしいのか?
きちんと吟味したうえで、上手にPR会社を活用してください。
無駄な広告の前に」