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mixiの混乱とSNSの発展

mixi上の大事件

9月に華々しく株式上場し、WEB2.0化時代の先端を行く、SNSのトップ企業として、一躍注目を浴びた株式会社ミクシィですが、つい最近、そのmixiサービス上で、トンでもない事件が起きました。
三洋電機社員のパソコンから、彼女との個人的な写真(全裸など)が、ウイルスであるWINNY(ウイ二ー)経由で、インターネット上に流出したのが発端でした。
ネット上で、彼女の知人らが、「このカップルはmixiに本名で登録し、職業(彼女は生活指導員)などを日記に自ら書き込んでいる」などの指摘が相次ぎ、あっというまに、素人である女性の実名、プロフィールなどのプライベートが、言葉にできない痴態の写真とともに、さらし者になりました。
「○○○バーガー事件」(あまりに下品なので、割愛。詳細を知りたい方は写真週刊誌などをご覧ください)と名付けられ、2ちゃんねるやブログ上で、話題になっています。
噂では、彼女が自殺したとか、行方不明になったとか、の情報まで流布される始末です。

mixiで儲ける商売も

mixiの混乱は、これだけではありません。
このところ、「mixiで女性と仲良くなる方法」とか、「mixiを使って毎月80万円稼げます」といったDMメールが作られ、それらの情報商材が販売されています。
無料のサービスを悪用して、儲けてやろうという輩が、出始めているのです。
招待された人だけが参加でき、無法地帯になりかねないネット上では信頼できるサービス、という触れ込みであったSNSが、もはや他のネットサービスと変わらない危険な場所に、変わり始めています。
これまでサービス開始からわずか2年で600万人を突破したスピード、GREEなど競合に比べた親しみやすさ・使いやすさで、評価を伸ばしてきましたが、あまりに短期間で巨大化したため、コントロールが効かず、企業や個人がよってたかって食い物にしようとしています。
サービスを提供する株式会社ミクシィは、参加者の急激な増加、利用方法の多様化に対して、とうてい打つ手がない状態です。それもあって、株価は上場直後の最高値から、一時半値近くまで下がりました。サイトの成長に黄信号といっても過言ではないでしょう。

SNSの発展は

mixiの成功を見て、今やSNSは花盛りです。
無料でシステムを提供するところまで現れ、さまざまなジャンルで同好の士が集まるようになっています。
とはいえ、粗製乱造が多く、きちんと人が集まり、活性化しているのは、ゴルフや人に言えないアングラ趣味系くらいともいわれます。
mixiのように、総合的なものでなく、ビジネスマン専門、転職専門などのSNSも登場し、より現実社会の場とリンクし、より仕事がらみになりそうな様相を呈しています。
インターネットが普及して10年。
技術の進歩、サービスの高度化はどんどん進んでいきますが、人間自体がそれに応じて進歩しているわけでは決してありません。
ネット社会の将来は必ずしも明るいとは限らない、予測できない恐ろしさもまた内包しているという例になりかねませんね。