PRノウハウハウツー

メールマガジン=「自分メディア」という手段

私が、まぐまぐ+独自で配信しているメルマガ「3分でわかる!広告の達人〜3分の1の予算で3倍の効果」がおかげさまで、100号を迎えました!
思えば、第1号は、2005年7月22日発行でしたから、足掛け1年と3ヶ月になります。

始めた頃は・・・

メルマガ100号を記念して、今回は、このメールマガジンにまつわるお話をエッセー風に書きます。
このメルマガは、広告・PRのノウハウ、私が会った著名人の姿や、政治や経済の時事問題・トレンドをわかりやすく、自分の意見をまじえて解説しています。
最初の読者は直接の知人だけでしたが、だんだん一般の読者が増えるようになり、おかげさまで、今は発行部数1万部を超えています。
基本的に、毎週2回発行しています。
メルマガを書き始めたころは、正直、あまり気が乗りませんでした。
プロの書き手として、給料あるいは原稿料をもらう生活を20年してきたので、「1円の原稿料にもならないのに」と、つい、思ってしまうのです。
そもそも、1回につき、2−3時間をかけて書いています。
忙しいときは、正直けっこうきついです。
ここまで一生懸命に書かなくてもいいのかなあ、とも思いました。
ただ、悲しいかな。
長くプロとしてやってきた習性で、文章を書くときに、手を抜けなくなってしまっていました(笑)。

読者の反応が出て、やる気に

そうこうするうち、メルマガを書いてよかったな、と感じ始めたのは、読者から感想を聞いたときでした。
「いきなりPR部門に配属され、不安だらけなので、勉強になります」
「<やさしい時事解説>として、読んでいます」
「伊藤さんのアドバイスどおり実行したら、うまく成功できました」
「ニュースの裏事情や見方がわかります」
などなど、嬉しいお便りをいただくようになりました。
新聞社にいるとき、こうした反応は皆無でした。
記事をいくら書いても、読者に届け、集金するといった直接のコンタクトをするのは販売店であり、多くは無署名原稿なので、誰が書いているかさえ、読者にはわかりません。
雑誌もあまり変わらないものです。
署名原稿ではあるものの、評価をするのは、もっぱら編集者だったりします。
その記事をみた、という他の雑誌からも仕事を頼まれるようになったから、「ああ、評判がいいんだな」とわかる程度なのです。

続けることで、信用・信頼の基盤に

もっと手応えが明確になったのは、メルマガを立体的、複合的に活用したときでした。
メルマガで告知をしてセミナーを開催したり、メルマガ広告でDVDなどの商品を売ってみると、郵送やFAXによるDM、電話営業などの手段より、はるかに効果がありました。
メルマガで紹介しただけで、注文がメールでどんどんくるようになり、広告も入るようになりました。
こちらの知恵次第ではっきりと、結果が誤魔化されることなく出てくるので、たとえ悪くても言い訳の仕様がありません。
一工夫だけでも、すぐに結果に反映されてきます。
コツコツと地道に書いているメルマガが、「信用」「信頼」の基盤になり、何か仕掛けたときにリターンとして返ってくるのは、やりがいにつながりました。しかも配信は無料。
新聞や雑誌など「マスメディア」という第三者を通すと、すべてが間接的になってしまい、著者・スポンサーへの情報量が結果的に少なくなります。
ブログやHPが読者の来訪を待つ「受身(プル)型」の手段だとすると、メルマガは「プッシュ型」のツールといえるでしょう。
読者のPCに直接送り、訴えかけることができます。専用ソフトを使えば、読者の名前を入れて、「あなたに話しているんですよー」と呼びかけることもできます。

■メールマガジン=「自分メディア」という手段
メルマガは、ネットを活用した、ダイレクトで、双方向の「自分メディア」なのでしょう。
「ウーム、今回のネタは何にしようかなあ」と頭をひねりながら、きっとこれからも書いていくんだろうな、と思います。
これからも、宜しくお付き合いください。