PRノウハウハウツー

プレゼントキャンペーン その4

どんなとき効果的?モノがないときは?

プレゼントキャンペーンはどんなとき効果的?

タダやみくもにプレゼントキャンペーンを行えばいいというものではありません。
プレゼントキャンペーンの第一の目的は、媒体に商品名やサービス名、あるいはその商品を販売している企業名を媒体に掲載してもらい、その知名度を上げることです。
ですから、できればその商品を同じ媒体で複数回紹介してもらえれば、願ったり叶ったりではないでしょうか。
ところが、プレゼントキャンペーンだけで複数回紹介されることはほとんどありません。できればその商品発売直前に新製品として紹介され、その後でプレゼントとして紹介されるのが理想的です。
ある健康食品関連の企業が、新製品発売後3ヵ月ほど経った頃、「広告費が出せないので、PRで認知度を高めたい」と相談に来たことがあります。
担当者はいくつかの媒体にルートを持っていたので、その媒体では紹介してもらったとのことでしたが、その紹介記事はすべてプレゼント記事でした。
プレゼントとしての掲載があったのですから、これはこれでOKなのですが、プレゼントとしての掲載以前に新製品として媒体に紹介されていたら、PR効果はさらに上がったのではないでしょうか。
そういう側面から考えると、この健康食品関連の企業は実にもったいないことをしたように思います。

新製品コーナーとの使い分け

プレゼントキャンペーンは、新製品紹介よりも掲載される可能性が高いため、PRの手法としては可能な限り用いたいものですが、だからといって最初からプレゼントでの掲載を狙うというのはあまり感心できるものではありません。
やはり、最初は新製品紹介からスタートし、第二段階としてプレゼントキャンペーンにトライするというのが、望ましい順番だと思います。
新製品リリースを媒体に送ったところ、媒体の担当者からプレゼントでの掲載を打診してくるということもあります。多くの媒体で一人の人が新製品コーナーとプレゼントコーナーを担当しているケースが目立ちます。
ですから、新製品コーナーで紹介するにはインパクトは弱いが、商品自体の魅力はあると判断した場合には、このように媒体からプレゼントコーナーでの掲載という形で打診があるのです。
中には、「新製品コーナーで紹介し、さらにプレゼントコーナーでも紹介したい」という連絡が来ることもあります。これは掲載してもらう側からいえば大変ありがたい話です。
しかし、最初からプレゼントコーナーねらいでは、このような話をもらうことはまずないでしょう。
このことからも、最初からプレゼントコーナーでの掲載を狙うのではなく、まずは新製品コーナー、その次にプレゼントキャンペーンという順番でアプローチしていくべきだということは分かっていただけるのではないでしょうか。

新しくなくてもいい

それではプレゼントキャンペーンは新製品としての掲載を狙った後で行わなければならないかというと、そうではありません。
たとえば、売れ行きが鈍化してきている定番商品を後押ししたい場合などは、プレゼントキャンペーンによる掲載により、もう一度定番商品に振り返ってもらうことができます。
流行の移り変わり以前と比べると非常に早くなっている今日ですが、魅力のある商品であればプレゼントキャンペーンにより、流行の流れをもう一度その商品のところまで引き戻すこともできるのです。

モノがない場合

それから、プレゼントできる商品やサービスを持たない企業にも、プレゼントキャンペーンは有効な手段になります。
個人投資家を増やしたい、あるいは優秀な人材を集めたいが、企業の知名度が低いといった場合、どのような形でも媒体で紹介されることが必要です。
もちろん企業がどのような活動を行っているかを紹介してもらうのが知名度、認知度を上げるには最良の手段ですが、いくつもの媒体でそのような紹介をされるというのは、かなり特徴のある企業でない限り難しいでしょう。
そのような場合、プレゼントキャンペーンにより、少なくとも企業名だけでも紹介してもらえますし、多くの場合何をやっている企業がなぜプレゼントをするかということは紹介してもらえます。
もちろんこの場合、プレゼント商品を購入しなければなりませんし、企業のイメージアップにつながるようなものを選ばなければなりませんから、簡単な話ではありませんが、一つの手法として検討するだけの価値はあると思います。

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