政治の予測・・・自民党は負ける
まずは、日本全体の話編。
「選挙の年」といわれるように、今年は統一地方選と参議院選挙があります。安部政権にとって、最初の試練になります。
ですが、残念ながら、敗北するでしょう。
理由は、しごく簡単です。
「05年の総選挙で、自民党が大勝したから」
300議席もとる大勝利でしたよね。いくらなんでも勝たせすぎた、しまった、と思っている有権者が多いのです。
郵政民営化に反対した議員の復党など、すでに数を頼みにしたやりたい放題が目に付くようになっています。このまま放置したら・・・
「ここはひとつ、お灸をすえて、緊張感を持たせておこう」
そう考えるからです。民主党が優れているからではありません(笑)
マスコミの師匠である田原総一朗いわく、
「国民はそれほど賢くない。かといって、それほどバカでもない。絶妙のバランス感覚を発揮する」
私は政治評論家でも政治記者でもないので、専門的な部分はわかりません。
ただ、これまでのさまざまな経験から、政治を俯瞰してみることができます。
さて、結果やいかに?
経済の予測・・・好景気続
景気は引き続き、好調を持続するでしょう。
アメリカ経済が、大統領選挙の前年で好調になるため(経験則と政府のてこ入れのため)、日本からの輸出は変わらず良いと思われます。心配された住宅・不動産市場のスローダウンも、それほどでないようです。
中国経済も、08年の北京オリンピックまでは、問題ありません(政策と期待感のため)。
企業の設備投資意欲、合併再編の意欲は、ますます盛んで、よりスリム化しながら、体力をつけ、世界を相手にする態勢を整えていくと予想します。
とはいえ、企業の好調はこれまでのリストラ効果がほとんど。つまり、重し(マイナス)をなくしたから、浮上したにすぎません。
だから、自信をもって給料をあげることができず、結果として、消費がいまだ振るいません。一般の人が「それほど景気がいいかなー?」と思いたくなるのは、こうした理由からなのです。
GNPの4割を占める消費が盛り上がらないと、本格的な好景気にはなりません。(設備投資は2割だけ) 輸出が好調であるうちに、内需を拡大する。つまり、イノベーション、新たなビジネスモデルの構築をする必要があるでしょう。
社会の予測・・・モラルの低下が進む
長野県で高校教員をしている友人から年賀状がきました。
「愛国心とか、教育再生会議とかに振り回されて、教育現場は死滅寸前」
なんだか今の日本の社会は、80年代のアメリカ社会をみているような気がしています。社会が方向感をなくし、どこを向いて走っていいのか、わからない。
その現象は、若者・こどもに顕著にあらわれ、学校で、家庭で、街中で、モラルの低下が著しく進んでいます。親の世代にも。
もともと宗教や社会的な規範がはっきりしない国だけに、いったん目標を達成してしまうと、もろいものです。
教育の再生には、まず何のために、何を教えるのか?から議論しないと、小手先の改革ではいつまでたっても、改善しないでしょう。時間がかかりそうですね。
次回は、今年のPRについての予想を書きます。