今日は、最近話題の「ワンセグ携帯」についてお話します。
きれいなテレビの見える電話機
サービスを開始した、「ワンセグ携帯」を試してみました。
auの「W41H」(日立製作所製)。定価2万5千円です。
すでに皆さんご存知の通り、「ワンセグ」とは、地上デジタル放送を活用した、携帯電話など移動体端末向けの1セグメント部分受信サービスです。
「テレビがきれいに見える」
というのが売りであるように、従来のテレビチャンネル1〜12に、もうひとつが加わり、それが携帯用に振り向けられました。いわば、13番目のチャンネル(セグメント)です。
番組は、家庭用テレビ向けと同じなので、番組を外出先、移動中でも、家にいるのと同様に、テレビ番組を見られるわけです。
デジタルなので、これまでのアナログのように電話の状態によってブレの生じる恐れが、あまりありません。
驚異的な多機能
携帯電話機そのものを実際に手にとってみた感覚では、「やや重いかな」「少し厚みがあるな」というのが感想です。
夏の薄着のとき、ポケットに入れておくには厳しいかもしれません。
しかし、たったこれだけの手のひらサイズの小さな機器に、「電話+パソコン+デジタルカメラ+テレビ」、の機能が込められているのは、驚異的です。
テレビ放送とデータ放送を同時に見ることができ、電話の通信機能を使ってインターネット接続ができるので、インタラクティブ(双方向)のサービスも使えます。この「W41H」の場合、テレビ番組の録画も30分できます。
あれもこれも、と多機能を盛り込みながら、小さなハイテク機器を創りあげるのは、日本人の得意とするところで、不器用な外国人ではとうてい真似のできる商品ではありません。
今後、携帯電話機以外にも、カーナビ、ポータブルテレビ、パソコンなどの受信機も登場する予定だとか。
広告の新手法に?
番組を見た感想から言うと、スポーツ番組はやはりうれしいですね。
いつのまにか消えてしまった、液晶テレビのきれいなモノ、でしょうか。
リアルタイムで試合中継を楽しめ、裏づけになるデータも入手できるのは、新しい楽しみ方になります。
元サッカー少年の私としては、6月のサッカーのワールドカップは、見逃したくありません(笑)
とはいえ、今のところ、携帯コンテンツの提供会社にとっては、あまりメリットがないので熱心でないうえ、商品自体もドコモとauで3機種、と少ないので、普及には時間がかかるかもしれません。
テレビ局のみが広告枠が増えてうれしい、と騒いでいる気がしないではありません。
CM送信も連動させることが可能なため、「ワンセグ連動の番組」といった試みがありそうです。広告の新手法に、と模索するところもあるようです。