PRノウハウハウツー

表参道ヒルズ

表参道ヒルズについて、PRの視点からお話します。

70年ぶりの建て替え

表参道ヒルズにいってきました。(実は人ごみが苦手。笑)
以前立っていた財団法人・同潤会の青山アパートは、日本の共同住宅の先駆けとして知られ、ユニークなファッションメーカーなども入居していましたが、老朽化が進んだため、約70年ぶりにまわりの環境にあわせて建てかえられました。
コンセプトは、「歴史性の承継と地域との協調」「ケヤキ並木と調和した潤いとにぎわいの創出」「地域の防災拠点」などでした。
設計は、世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏。
珍しいのは、対話型計画であったこと。
一方的に計画をまとめて、了解を得るのではなく、安藤氏が提案した2つの案について、周辺住民や行政が対話しながら、計画を模索していったところ。

詳細は拙著「東京再生情報」(講談社刊)

抑えの効いた大人の街

そのため、六本木ヒルズや汐留などのおしゃれなイメージででかけると、がっかりするかもしれません。
かなり「抑え」が効いています。
実際に作ったのは、やはり「ヒルズ」なので森ビルですが。
単にファッショナブルなだけでなく、「地域」「歴史」「調和」の視点が色濃く出ているからです。
並木にあわせるように、地上の高さは3階建てにおさえ、その分、地下5階まであります。
何より気がついたのは、客層が原宿とまるで違っているところ。
明らかに中高年層が多く、これまで原宿の主役であった10−20代は、居心地が悪そうでした。
「原宿を大人の街に取り戻したい」という地域住民の声を反映しています。

建物内部は、吹き抜けを囲んで回廊型になっており、表参道を散策するイメージのまま、ショッピングができます。
チョコレートのお店にはずっと行列ができていました。
個人的には、ラジコンカーで遊べる模型ショップ、日本酒の利き酒のできるお店、杉でできた家具店などが気に入りました。

自社のPRへの視点

お台場の「レインボーブリッジ」以降、それまで単なる道具に過ぎなかった、建築物そのものが主役になり、注目を集めるようになりました。
「丸ビル」「六本木ヒルズ」はその代表例でしょう。
これから派生して、自社のPRについて、商品や事業内容だけでなく、別のアプローチも考えてみては、いかがでしょうか?
「建物」でもよし、「オフィス」でもよし、はたまた「社内制度」「教育システム」などでもいいかもしれません。

このやり方の先駆者として、
「ユニークなオフィス」のリンクアンドモチベーション、「早朝会議」のトリンプインターナショナルなどがあります。(そのうち詳しくご紹介します)
とくに、商品のみえづらいB2B企業にお勧めしたい発想です。

マスコミに露出し、企業価値を高める方法はいくらでもあるのです。
商品だけがブランドになるわけではありません。
自分の会社を第三者の視点から、違う角度から見直し、なにかPRのネタになるものはないか?
いつも念頭においていたいものです。