社長コラム

サントリーの広報

サントリー武蔵野工場

サントリーの武蔵野工場を見学してきた。

天然水のモルツ(全国4工場あるので、4つの違う味がある。水が違うと確かに味が違う)、できたてのプレミアム・ビールはおいしかったが、まあ、そんなことはどっちでもいい。よくないか(笑)

参考になったのは、広報部長のレクチャー。
40人体制(東京)という規模の大きさもさることながら、記者発表&CMとHPと店頭商品の3つを、常に連動させ、ニュースを見聞きしたお客様がHPで詳しく調べ、店頭で商品を手に取る、という一連の動きに、きちんと対応した態勢が整っている。

「ニュース・CMの出た後は、HPのアクセス数が格段にあがり、顧客が確認しにきていることがよくわかる。広報としては、リリースの発表が終わったら一段落、ではなく、同時にHPへの商品情報などをアップし、より詳しい情報を提供できていなければならない。
また、確認して興味をもったら、顧客は商品を実際に見てみるので、そのときに商品が店頭になければお話にならない。営業との連係プレーが大切になってくる」とのことだった。
つまり、3つがぐるぐるとつながって回り続けている図を意識して、PRしているわけだ。

大方の企業の場合、せっかくリリースを流してみても、その後のことまでは考えず、結局お客様を迷子にさせてしまっている例が多いのではないだろうか?
単発でそれっきりの情報になってしまい、商品販売、最終目的であるお金を払っていただくところまで、意識的な誘導をできていないのではないか?

前々回のライブドア広報でも書いたが、PR担当者が営業センスを持っているところと、もっていないところでは、情報発信についても、大きな格差がでてくるように思う。これは、われわれPR会社にとっても、同じかもしれない。

ビール会社はサントリーに限らず、WEB活用が上手で、アクセスが多いといわれるが、その理由の一端を垣間見た気がした。