PRキーマンとの出会い

「ハンカチ王子」齊藤投手にみるPRのヒント

早慶戦に酔う

先日は、久々に(おそらく10年ぶり以上?)、野球の早慶戦の応援にでかけました。
優勝がかかっているとあって、早大OBとして、ジッとしていられませんでした(笑)
「紺碧の空」「都の西北」といった母校の歌なぞを、周りの知らない人と肩を組んで、大合唱。2番はほとんど忘れており、口パクでごまかしましたが(笑)、たまには、こういうのも気持ちがいいもんです。
とんでもない暑さで、しっかり日焼けもしました。(オバサンは倒れる人も)

「ハンカチ王子」齊藤投手の大人気

それにしても、驚いたのは、昨年甲子園で一躍ヒーローになった「ハンカチ王子」こと、1年生の齊藤投手の人気ぶり。
グラウンドに登場するや、大歓声があがり、試合も応援団もそっちのけで、一斉に観客がネット際まで駆け寄り、写真撮影の嵐、また嵐。。。
明らかに、彼だけを見に来ている観客、とくに女性が相当数いました。
他の選手の名前を誰も知らない(笑)それでも、神宮球場の観客数は3万6千人で、大入り満員。徹夜組も大量にでました。
1人のヒーローが誕生しただけで、淡々と行われていた東京六大学野球に、一気に世間の関心が集まりました。
サッカーのJリーグがスタートした頃、三浦カズ選手がこんな熱気を背負っていたな、と思い出しつつ、そこで、「企業PRにおいてリーダーが目立つ意義」について、考えてみました。

トップを広告塔にせよ

つねづね、中堅・中小企業、ベンチャー企業の方には、「社長が会社のすべてを体現しているのです。常にPRの先頭に立ち、広告塔の役割を担ってください」と、お話しています。
組織力・資金力があって、人材の層も厚い大企業と違い、規模の小さい企業は、個性でアピールするしかありません。
それが技術力であったり、サービス精神であってもいいのですが、最もわかりやすいのが、社長なのです。
これを理解して、上手に活用しているのが、「リンクアンドモチベーション」や、「ワイキューブ」といった若い企業でしょう。
規模はそれほどでないのに、大学生の就職人気ランキングで大企業と肩を並べ、希望者が毎年数千人も殺到しています。
社長が自ら本やブログを書いたり、講演したり。
マスコミにも、積極的に登場しています。
さまざなま手段で、自分の理念やビジョンを表現することで、わかりにくいB TO Bの業務に関心を持ってもらい、優秀な社員を、そして顧客を獲得しています。
「優秀な営業マンは、商品でなく、自分を売る」といいます。
社長は自分の個性をどんどんオモテに出して、それによって、会社や商品に興味をもってもらう方法を考えてみてはいかがでしょうか?