PRノウハウハウツー

NHKの憂鬱

NHKマンの名刺が・・・

最近、NHKの方と名刺交換すると、
「まっすぐ、真剣」
とか、
「あなたの声と受信料で公共放送」
と書いてあるようになりました。
以前はただの社名・部署名・肩書き・名前だけだったので、ちょっと違った印象を受けます。

広報の問題点「番組広報と会社広報がゴチャゴチャ」

この理由はもちろん、
・プロデューサーのカラ出張事件
・受信料の不払い件数激増、受信料義務化問題
・朝日新聞との「捏造」論争
などが背景にあります。
ただ、それだけでなく、PR担当の「広報室」が最悪だった、と指摘する人もいます。
NHKの広報室は「頭が高い」ので有名でした。
「番組広報」と「会社広報」を一緒くたにして、視聴者やマスコミからの問い合わせに対しても、番組宣伝と同じように「教えてやるぞ」といわんばかりの、威張り方。
トップの会長もまた、「仏頂面でよい」と開き直っているので始末が悪い。
そもそも記者出身者がろくにメディア・トレーニングも受けずに、そのまま広報室にいくので、電話の受け答えも偉そうな態度が出てしまうし、(「ああ?何?」「それで?」「わかんねーなー」とかいう。本当です。笑)
隣の電話が鳴っていても無視する。
PR会社や熟練した企業の広報室ならありえない、まるきりの素人対応で、「攻めるのは強くても、守るに弱い」日本のマスコミの体質をモロにあらわしていました。

広報最悪=企業最悪の連鎖

おかげで、ボコボコに世論に叩かれ、NHKはすっかり弱気になってしまいました。広報の悪いイメージが、会社全体のイメージ低下につながってしまったのです。
1万人も職員がいれば、変な人もいるに決まっているわけで(笑)、そうした事件や事故を想定した「リスク・マネジメント」をしていなかった、ことになります。
これまで制作費とスタッフを湯水のように使って、良質の番組を作ってきましたが、もう不可能になってしまいました。(予算を気にせずに良いモノを追求する職人気質だった)
口うるさく、管理されればされるほど、質が落ちてしまうのは、やむを得ないでしょう。
そのせいで、現場の記者やディレクターたちも、すっかり自信を失い、自虐的にすら、なっています。
企業にとっての広報部門の重要性を再認識させたと同時に、いま売り込めば、強気にいけるかも?というチャンスを垣間見せてもいる気がします(笑)
いずれにせよ、PR関係者としては、「他山の石」としたいものです。