PRノウハウハウツー

一点突破の効果

一点突破

では、中小企業が彼に学んで実践するとしたら、どうしたらいいでしょうか?
それは「一点突破」ということにあります。

具体的に話しましょう。
あなたの会社には、おそらくさまざまな商品・サービスがあることでしょう。それぞれについて、それなりの理由があり、魅力があり、備えていらっしゃると思います。
これらをあなたはどのように「位置づけ」をして、売っていますか?どれもこれも同じように並べて売っていませんか?
そうすると、お客様からみて、どれがあなたの会社の特徴なのか、どれをみて判断すればいいのか、わからないことになってしまいます。
優先順位をちゃんとつけていますか?
これが「うちの一番のお勧めです」といっていますか?

お客様を誘導する

ある意味、これはお客様を誘導することです。とくに初めてのお客様、複雑な商品などの場合、お客様はどこから目をつけていいのか、迷ってしまいがちです。
そんなとき、とりあえずででいいので、「まずは、こちらから見てください」とスムーズに導線をしいてあげるのは、とても大切です。
小泉首相の場合、「郵政民営化」に政権のすべてがある、といってはばかりません。日本という世界有数の先進国にあって、総選挙ともあろうものが、そんな単純なはずがありません。

断固言い切る

しかし、ここで「言い切ってしまう!」
メリハリをはっきりつけて、こっちへおいで!、と導線をしいてしまうのが、小泉流なのです。
かなり強引ではありますが、成果を挙げているのはご存知のとおり。もともと守備範囲の狭い中小企業にとっては、もっと効果を挙げると予測できます。
ライバルより目立つことができます。お客様からみて、わかりやすくなります。
あなたはその道の専門家であり商品やサービスに詳しいだけに、あれもこれも、となってしまいがちですが、涙を飲んで、最重要と思われない部分はバッサリ切り捨て、「ココだけを見てくれ!」「ココにうちのすべてがある!」と一点突破を図ってください。
これがキモ、です。
あれもこれも、と欲張り、結局平均的、総花的になる。これが最悪。
大企業なら、ブランド力があるので、総合的な力は評価されますが、力のない中小企業が八方美人をしても、かえって中途半端なだけです。信用をされない理由になるでしょう。

さあ、自信をもって、断言してみてください。