社長コラム

マカオとラスベガス

ラスベガスを抜く

「マカオのカジノの売上げが、ラスベガスを抜いた」とニュースになっています。
昨年は23%増の68億ドル(8300億円)になり、ラスベガスの65億ドルを上回りました。マカオのGDPの3割を稼ぎ出しています。
世界一の娯楽都市として、カジノホテルの林立、地価の高騰が話題になってきたラスベガスを抜いたとは、中国人のギャンブル好きもすさまじい。

マカオの思い出

マカオには2度行ったことがあります。
一度は、ただの観光旅行。
「香港にいったついでに、マカオもみておくか」という程度で、カジノもほとんど見学のみ。
公務員のような社名をつけた、地味な事務服の女性がディーラーをしているのに驚き(マカオ政府=ポルトガル政府がコントロールして、スタンレー・ホー氏の独占だった)、熱くなって声を張り上げるチャイニーズ客のおばちゃんに、圧倒されました(笑)二度目はどっぷりハマリました。
マフィアの抗争があったころで、2年にわたる世界放浪の最後(「深夜特急」の沢木耕太郎は最初にマカオにいったが)、「有り金を全部使って帰国しよう」となぜか思い立ち、バンコクから到着。
街一番のリスボアホテル(ラスベガスと同じで、ホテルの中にカジノを併設)に入り浸り、昼も夜も、時間を忘れてカジノざんまい。わたしはとくに、カードの「バカラ」が好きでした。ついで「ブラックジャック」。
博打場につきものの女性たちが、中国本土からたくさん出稼ぎにきていたのに、びっくり。地理的にいうと、海を渡れば目の前なのですが、国境を隔てていたので、かなり違和感がありました。密航かも。
投資の成果は案の定で、きれいに財布を空にしました(笑)
(このときトコトンしたからか、帰国後ギャンブルに興味が沸かずじまい)

日本にもほしい?

その後、マカオは99年に中国に返還。
規制緩和で、カジノ運営権が開放され、ラスベガス資本などが乗り入れ、現在は8社がサービスを競っています。
返還されたらカジノも廃止?と思われましたが、そこはギャンブル好きの中国人。むしろ政府高官の接待場所に使ったり、本土の富裕層が新しい遊び場にしたりと、むしろ繁栄を遂げています。(いいのか?中国共産党)