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繰り返し〜AIDMAの法則

繰り返す効果

広告業界では、有名な、「AIDMA(アイドマ)の法則」というのがあります。

Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→
Memory(記憶)→ Action(行動)
の頭文字を取って、AIDMAと呼びます。アメリカのローランド・ホールが提唱した「消費行動」の仮説です。

消費者があるモノを知り、それから買うと言う行動に至るまでには、これだけのプロセスを経るといわれます。

認知する  A:Attention(注意)
感情をもつ I:Interest(興味、関心)
D:Desire(欲求)
M:Memory(記憶)
行動する  A:Action(行動)

「認知」は消費者がその商品を知ること。
「感情」は「好きか嫌いか」「使ってみたい」など気持ちをもつこと。
「行動」は「買う」こと。

つまり、その商品を呼びかけによって注意(Attention)を引き知ってもらい、さらに、興味を(Interest)もってもらい、使ってみたいと思ってもらい(Desire)、記憶(Memory)にとどめてもらい、そして、買ってもらう(Action)必要があるということ。

買ってもらうまでにはステップがある

衝動買いという例外を除けば、人はなんとたくさんの段階を踏んで、「買う」という行動に至るものでしょうか!
「いろいろなことを盛りだくさんに書き込む」ことの間違いがお分かりいただけたでしょうか?
一言で言えば、「そんなに多くのことをいっても、お客さんには伝わらないよ」ということ。
ではどうしたらいいのでしょうか?
「単純にすること」です。

「この商品は、あなたの体重を減らすことができます」
「わが社は、高い人件費を安くできます」
「ラーメン1杯500円」

1つの広告宣伝に盛り込むのは、たった1つのキーワードだけでいいのです。テレビCMであろうが、DMやチラシであろうが、この原則を破ってはいけません。
たくさん盛り込む=複雑になる、ということは、それだけお客さんの頭の中を混乱させ、どんどん興味をなくさせる方向に動かしてしまうのです。

広告1つに、テーマは1つ

せっかく注意を惹いたのに、お客さんは興味の段階で立ち止まってしまい、欲求のところへ階段を上ってくれなくなってしまうのです。
たった1つ、言いたいことを最大に表現して、後は、その理由や例などを挙げていくのはかまいません。ただ、決して1つの言いたいことから外れていかないことです。
あとは、ひたすら「繰り返す」。
お客さんがステップを上がってくれるまで、繰り返すのです。
とくに会社名で勝負できるわけでもない、中小企業はこれを肝に銘じてほしいと思います。
「広告1つに、テーマは1つ」は、絶対のルールです。

この法則を今回の選挙戦に当てはめてみてください。
小泉首相は、直感的に、このポイントを知っているのだと思います。