社長コラム

デンマークはなぜ豊か?

豊かさの秘密

夏休みの北欧ツアーの続きです。
デンマークでふらりと入った家具屋さんで、オーナーと議論になりました。

Q「デンマークは小さな国なのに、どうしてこんなに豊かなのか?」
「北海油田で、天然ガスなどの資源がとれる。また海運・造船が盛んで、世界的に有名な企業がある。農業は豚肉、乳製品が有名だが、それほどの産業ではない」

Q「王立武器博物館にいったら、50メートルプールほどもある広さのホールに、世界中の小銃が数百丁(昔の火縄銃からM16まで)並んでいて、驚いた」
「デンマークは北欧4カ国(フィンランド、ノルウエー、スウエーデン)の中で、最小だが、軍事力、経済力は一番だ。かつては、他の北欧にも攻め込み、今も本土よりはるかに広いグリーンランドを領有している」

ボンヤリとしたイメージでしか、捉えていなかったデンマークの、本当の姿が浮かんできました。
そういえば、北欧の空の玄関も、コペンハーゲン空港で、世界中のエアラインはまずここに到着してから北欧各地に、路線が広がっています。

スタイリッシュで機能的なインテリア製品

話は家具に移りました。

Q「ハンス・ヴェグナー、アルネ・ヤコブセンなどのデザインによる家具は、すばらしい。スタイリッシュなだけでなく、腰のラインにぴったり沿う椅子などは機能も優れ、思わず持って帰りたくなるほどだ」
「1920年代にインテリアの学校がたくさん創られた。1940−50年代に、それらの学校から優秀なデザーナーが育ち、60−70年代にかけ世界的に有名になっていった」

Q「日本にもファンが多い」
「すっきりしたデザイン、使いやすさを重視したつくりは、日本の和風文化と共通点があるのではないか?フランスやイタリアのような、ゴテゴテしたデコレーションとは大きく異なる」

私は田舎者で、たいしてファッションなどに興味があるわけでもないのですが、あっさり&すっきりした家具のデザインには、非常に惹かれました。
ロイヤル・コペンハーゲン、ホルメゴー、ジョージ・ジェンセンといった、陶磁器、生活用品(キッチン用品が面白かった)などにも、共通のコンセプトを感じました。

エンターテイメントも先進的?

他にデンマークで有名なもの。

○チボリ公園
・・・ディズニーランドの原型になったといわれる大型レジャーランド。
コペンハーゲン中央駅の真ん前にあり、池には帆船が浮かび、野外音楽堂、劇場、メリーゴーランド、ジェットコースター、スケートリンク、レストランなどがある。
驚くべきは、この公園は1843年に作られていること(日本は江戸時代だ!)

○性博物館
・ ・・フリーセックスの先進国ならでは。デンマークは1967年に「大人用マンガ」の解禁に踏み切った。中世から現代までのエロティックな展示物が並び、よく温泉地などにある秘宝館の大型版みたいなものだが、世界最初であり、堂々と政府観光ガイドブックにも登場して、観光名所化。

○カールスバーグ
・・・やたらとビールを飲む国民なので、世界的ブランドもできている。
1847年創業(これも江戸時代!)で同名の美術館なども有する。

デンマークは日本より豊か!?
1人あたりのGDPは日本より上 夏休みは、北欧にいってきました。 具体的には、デンマークとスウエーデンを訪れました。 北欧に興味を持ったのは、まず、その豊かさでした。(イスやガラスも興味あったけど。笑) 国民1人あたりのGDP(2004年...